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ESTAの概要からESTAのオンライン申請方法まで、ESTAに関するあらゆる情報が満載!

ビザ免除プログラム (Visa Waiver Program = VWP を利用してアメリカに入国するためには、渡航前に ESTA (電子渡航認証システム)を事前申請しておく必要があります。つまり、ESTA の認証を事前に取得すれば、ビザなしてもアメリカに入国し、90日まで滞在することが可能です。一方、ESTA の認証なしでは、アメリカに入国することはできません。

① ESTA とは?

ESTA とは、Electronic System for Travel Authorization (「電子渡航認証システム」)の略で、ビザ免除プログラム (VWP によりビザなしでアメリカに入国するすべての渡航者は、この ESTA の認証が義務付けられています (2009年1月12日以降適用)。ESTA は渡航前に申請し、米国国土安全保障省 (U.S. Department of Homeland Security、略称:DHS) の認証を受けておく必要があります。

ESTA の認証を受けていない、または ESTA 認証を拒否された場合は、アメリカ入国拒否以前に、アメリカ行きの航空機等への搭乗すら認められません。 ESTA の申請はオンラインで行います (ESTAオンライン申請サイトにアクセスします)。申請内容は、米国入国の際に提出する出入国カード (I-94W)  (下記画像参照) とほぼ同じ内容で、名前、生年月日、性別などの申請者情報、パスポート情報、渡航情報などを入力し、各質問に対しては「はい」「いいえ」で回答します。

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② ESTA 申請前に知っておくべき5つの重要事項

重要事項 1: ESTA の費用は総額で14ドル

<費用内訳> (*通貨は米ドル)

1) 処理費用4ドル・・・ESTA の申請処理費用 → ESTA の申請者全員にかかります。

2) 認証費用10ドル・・・申請が承認された場合にかかる費用 → ESTA が拒否された場合はかかりません。その場合は、1) の処理費用4ドルのみ支払います。

<支払い方法> クレジットカードまたはデビットカード (オンライン上での支払い)

1) ESTA システム上、使用可能なカード → マスターカード、ビザ、アメリカンエキスプレス、ディスカバー (JCB を含む)

2) 渡航者の代わりに、第三者 (親戚、旅行会社、代理店等) による支払いも可能 (複数申請の一括支払いも可能)。

重要事項 2ESTAの有効期間は2

ESTA の有効期間は、認証を受けた日から2年間です。ただし、2年以内にパスポートの期限が切れる場合は、パスポートの有効期限日までになるため注意が必要です。その場合、新パスポート発行後は、それまでのパスポート番号も変更されてしまうため、ESTA の再申請が必要になります。

仮に渡航直前の空港等で ESTA の有効期限切れに気づいた場合でも、空港に設置されている ESTA 認証システムを利用して、認証手続きを行うことができます。

重要事項 3: ESTA で渡航の際は、e-パスポート (IC 旅券) が必要 (2006年10月26日以降のパスポートの場合)

ESTA パスポート要件は、以下のとおりパスポートの発行日により異なります。

1) 2006年10月26日以降発行 → e-パスポート (IC 旅券)

2) 2005年10月26日〜2006年10月25日に発行 → 写真付IDページにデジタル写真を搭載の機械読み取り式パスポート

3)2005年10月26日より前に発行 → 機械読み取り式パスポート *機械読み取り式パスポートと機械読み取り式ではないパスポートの比較↓

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e-パスポートとは?

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2006年3月20日以降に日本で申請されるパスポートには、すべて IC (集積回路) チップが搭載されています (パスポートの表紙に世界共通の IC チップのマークあり)。IC チップには、氏名、生年月日、国籍、旅券番号、本人の顔画像等の情報が格納されているため、チップをスキャンすることで本人確認が可能になっています。衝撃・湿度・磁気に弱いため、取り扱いには十分注意してください。

重要事項 4ESTA の申請は渡航決定後すぐに行う

ESTA の申請は、渡航が決定したらできる限り早めに行っておきましょう。米国政府は、遅くとも渡航する72時間前までに申請を行うよう推奨しています。72時間とは、申請保留となった場合の猶予時間を考慮したものであるため、問題なく承認されれば搭乗直前の申請でも問題ないでしょう。ただし、不測の事態を避けるため、余裕をもって準備することをお勧めします。また、渡航日程の詳細が確定していなくても、ESTA の申請自体は可能です。

重要事項 5ESTA オンラインの申請時に必要なもの

1) 有効なパスポート (*上記 「重要事項3:ESTA で渡航の際は、e-パスポート (IC 旅券) が必要」参照) 2)オンライン上の支払いに使用するクレジットカード (MasterCard、VISA、American Express および Discover (JCB, Diners Club)のみ可)

③ ESTA のオンライン申請方法

ESTAの申請手続きは以下のサイトから行います。英語のサイトからの手続きも可能です。以下、日本語または英語のサイトのいずれかをクリックすると、申請手続きの画面にとびます。

ESTAオンライン申請サイト(日本語)

ESTAオンライン申請サイト(英語)

ESTAの申請手順は、以下の5つのステップにあります。ステップ5で申請結果が表示され、手続きが完了します。手続き自体に要する時間は、5-10分程度です。手続きを始める前に、有効なパスポートとESTA費用の支払いに使用するクレジットカードを手元に準備しておきます。

ステップ1:申請書の入力

 

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ESTAを新規に申請する場合は、申請画面の左側(=「個人またはグループでの米国渡航に関する新規認証を申請」)の「(申請)」ボタンをクリックします。 「免責事項」のページが表示されますので、読んで理解したうえで、「はい」にチェックを入れて「(次へ)」をクリックします。 「2009年旅行促進法」のページが表示されますので、読んで理解したうえで、「はい」にチェックを入れて「(次へ)」をクリックします。 申請のページが表示されますので、申請者情報を入力していきます。「*」印の必須項目については、すべて回答します。

プルダウンメニュー以外の入力箇所には、すべて英語(ローマ字)で入力します。 A)~G)までの質問に「はい」または「いいえ」で回答します。 画面一番下の「権利の放棄」の「証明」の文章読み、チェックを入れます。(ご自身以外の方が代わりに入力した場合は、「証明」文すぐ下の □ (「申請者の代行者として~(以下略)」)にもチェックを入れます。

最後に、入力内容を確認して誤りがなければ、「(次へ)」ボタンをクリックし、ステップ2に進みます。(誤りがあれば、赤字でエラーメッセージが表示されるため、必要に応じて修正します。最初からやり直す場合は「(リセット)」ボタンをクリックし、申請を取りやめる場合は「(キャンセル)」ボタンをクリックします。)

ステップ2:申請書の送信

ステップ1で入力した申請者情報が表示されますので、入力情報に誤りがないかチェックします。入力情報の確認後、画面の一番下に、「バスポート番号」「姓」「国籍」「生年月日」を入力します。 すべての入力内容を再度チェックして誤りがなければ、「(申請)」ボタンをクリックします。

ステップ3:申請番号を記入する

ステップ3では、申請番号が発行されます。「申請状況」の画面で「申請表示」ボタンをクリックし、申請内容を確認します。内容を確認したら、左上の「閉じる」ボタンをクリックして元の画面に戻ります。免責内容を読み、□ にチェックを入れます。

*「支払い」ボタンをクリックする前に、このページを印刷するか、申請番号を控えておいてください。申請番号は情報を更新する際に必要になります。 申請番号を控えたら、「支払い」ボタンをクリックし、次のステップ4に進みます。

ステップ4:支払い

支払い」ボタンをクリックすると、「オンライン支払いフォーム」の画面が表示されますので、クレジットカード情報を入力します。支払い可能なカードは、マスターカード、ビザ、アメリカンエキスプレス、ディスカバー (JCB を含む) のみになります。(JCB カードでの支払いは、ディスカバーのアイコンをクリックし、JCB カード情報を入力してください。)

該当するクレジットカードがない場合は、家族や旅行代理店等第三者による支払いも可能です。 「*」印のある項目は入力必須です。入力方法は、すべて大文字のアルファベット及び数字で入力、またはプルダウンメニューから該当項目を選択します。 入力した内容をチェックし、誤りがあれば該当箇所に戻り、必要に応じて修正します。

問題がなければ、「支払いの送信」ボタンをクリックして、ステップ4を完了します。 ESTA料金は一人14ドルになります。仮にESTA 申請が拒否された場合は、ESTA申請処理費用の4ドルのみが請求されます。(ESTA申請が拒否された場合は、「⑤ ESTAが拒否された場合の対処法」を参照してください。)

ステップ5:申請状況を表示する

ステップ4が完了すると、ESTAの認証結果を表示する画面に即座に切り替わります。これが最後のテップ5となります。

申請結果に基づいて、下記の3つのタイプの回答のうち、いずれかの回答が表示されます。

(1)「渡航認証許可」→ ESTAが承認されました。つまり、ビザ免除プログラム(VWP)でのビザなしの渡米が承認されたことを意味します。申請番号と有効期限が表示されているページを印刷し、保管しておきます、なお、このページを空港で提示する必要はありません。

(2)「渡航認証保留」→ ESTAは審査中です。再度ESTAサイトにアクセスし、申請状況をチェックする必要があります。回答は申請後72時間以内に確認できます。確認できたら、上記(1)と同様に、申請番号と有効期限が表示されているページを印刷し、保管しておきます。

(3)「渡航認証拒否」→ ESTAは承認されませんでした。この場合は、最寄りの大使館・領事館でビザの申請が別途必要になります。(「渡航認証拒否」の回答になった方は、「⑤ ESTAが拒否された場合の対処法」を参照してください。)

④ ESTA の更新及び再申請について

1) 「ESTAの更新」は「ESTAの有効期限を延長すること」ではありません

*「ESTAの更新」とは、ESTAの有効期限内にESTAに登録した任意項目の内容を変更したり、修正したりすることです。具体的には、Eメールアドレス、電話番号、航空・船会社情報、搭乗する都市、米国滞在中の住所情報の変更・修正のみできます。一方、パスポート情報の必須項目である、氏名、生年月日、国籍、パスポート番号・発行国・発行年月日・有効期限などの変更はできません。これらのパスポート情報を変更するためには、ESTAの再申請が必要になり、費用の支払い(14ドル)が発生します。

*「ESTAの有効期限延長」は、「ESTAの更新」により行われるものではありません。ESTAの認証を新規に申請する、つまりESTAを再申請することで、有効期限の延長が行われます。ESTAの有効期限が切れる前に、ESTAの有効期限を延長することはできません。 このように、「ESTAの更新」と「ESTAの有効期限延長」を混同しないよう、注意しましょう。ESTAは期間延長など「継続」するものではなく、「使い切る」もの、と理解しましょう。

2) ESTAの更新手続きは強制ではありません。

ESTAの有効期限内に以下の情報が変更になった場合は、ESTAの更新手続きを行うことができます。この場合、費用はかかりません。

*Eメールアドレス

*電話番号

*航空・船会社情報

*搭乗する都市 ・米国滞在中の住所情報

この更新手続きは、強制ではなく任意です。ただし、上記の情報は元々任意の入力項目であるため、変更になったとしても更新する義務はありません。旅程の変更などが、ESTAの認証結果に影響することはありません。

<注意点>

1. (支払い情報とともに)申請書を送った後に、パスポート情報の必須項目である、氏名、生年月日、国籍、パスポート番号・発行国・発行年月日・有効期限などを変更することはできません(支払い後に、誤記が見つかった場合など)。 ただし、(支払い情報とともに)申請書を送る前であれば変更可能です。 → (支払い情報とともに)申請書を送った後にパスポート情報を変更する場合は、ESTAの再申請が必要になり、費用(14ドル)が発生します。 よって、申請書を送信する前には、特にパスポート情報の入力内容に誤りがないかをしっかり確認しておくことが重要です。

2. ESTAの更新は、ESTAの有効期限内のみ可能です。有効期限が過ぎた後で登録情報が変更になった状態で渡米する場合も同様に、ESTAの再申請が必要になり費用(14ドル)が発生します。

3. ESTAの有効期限を変更(延長)することはできません。有効期限の変更(延長)は、「ESTAの更新」ではなく、「ESTAの再申請」により可能になります。よって、申請毎に費用(14ドル)がかかります。

4. 米国入国後(渡航中、または米国出国前に)、ESTAの有効期限が切れた場合でも、ESTAの更新または再申請の必要はありません。ただし、引き続きビザ免除プログラム (VWP によりそのままアメリカに再入国する場合は、ESTAを再申請する必要があるため、注意します。

3) ESTAの更新方法

1.「③ ESTAのオンライン申請方法」に記載したステップ1の画面(日本語による申請または英語による申請)にアクセスします。

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2.「申請の更新」に該当するため、申請画面の右側(=「以前提出した1人または複数のための米国への渡航認証を検索」)の「申請の検索」ボタンをクリックします。

3.「申請の検索」画面が表示されます。1件の申請を検索する場合は、「1件の申請の検索」ボタンを、2件以上の申請をグループとして検索するには、「グループ申請の検索」ボタンをクリックします。(今回の手続きは、「未払いまたは承認済申請の更新」に該当します。)

4.「1件の申請の検索」(または「グループ申請の検索」)画面が表示されたら、画面の指示に従い、*印の必須項目(パスポート番号及び生年月日)を入力します。申請番号が分かる場合は「申請番号」を入力、申請番号が分からない場合は「姓」「名」「パスポート発行国」を入力し、「続ける」ボタンをクリックします。

5.申請が検索されたら、ご自身の申請した内容であるかを確認してから、必要な箇所を変更・修正し、更新を確定します。

4) ESTAの再申請が必要となる場合

以下のケースでは、ESTAの再申請が必要となります。ESTAの新規申請時と同じ手続きが必要となり、費用(14ドル)も発生します。

1. ESTAの有効期限が過ぎた後で、再度渡米する場合。

2. 新しいパスポートを取得した場合。

3. パスポート情報(氏名、生年月日、国籍、パスポート番号・発行国・発行年月日・有効期限等)に変更があった場合。

4. ESTA申請後(支払い情報送信後)、パスポート情報(氏名、生年月日、国籍、パスポート番号・発行国・発行年月日・有効期限等)に誤記が見つかり、情報の修正が必要な場合。

5. 米国入国後(渡航中、または米国出国前に)、ESTAの有効期限が切れた場合で、引き続きビザ免除プログラム (VWP によりそのままアメリカに再入国する場合。

注意点

ESTAは認証許可を受けた日から2年間有効ですが、ESTAの有効期限が切れても、次回の渡米まで再申請の必要はありません。ESTA有効期限切れのお知らせを受信した場合でも同様に、渡米の予定がなければ再申請の必要はありません。ただし、渡米の予定がある場合は、少なくとも渡米72時間前には再申請を行うことをお薦めします。また、認証許可毎に14ドルの費用がかかります。

⑤ ESTA が拒否された場合の対処法

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1)非移民ビザの申請を行う

ESTAの渡航認証が拒否された場合は、ビザ免除プログラム(VWP)によるアメリカへの入国が許可されなかったという意味になります。よって、VWPによるビザなしでのアメリカ入国ができないため、渡航するためにはアメリカ大使館・領事館に非移民ビザの申請を行う必要があります

また、今後は観光や短期の出張目的であっても、アメリカへ入国するにはビザが必要になってきます。 申請を行うビザの種類については、目的に合ったビザを取得することになります。例えば、アメリカへ短期観光する場合は「短期観光ビザ(B-2)」、アメリカへ商用目的で短期出張する場合は「短期出張・商用ビザ(B-1)」を取得します。

非移民ビザの種類については、アメリカビザの種類一覧の「非移民ビザの種類一覧」を参照してください。 また、ビザ申請に関する情報は、米国大使館の公式ウェブサイトでも確認ができます。

2)移民弁護士に相談する

ESTA渡航認証の拒否によりビザ申請を行う場合は、ビザの却下を回避するために万全な状況で申請手続きを行う必要があります。このビザがアメリカに入国するための最終手段となるため、仮にビザが却下されてしまうと今後アメリカへの入国が一切できなくなり、状況がより悪化してしまうためです。

万全な体制でビザの申請手続きに臨むには、やはり移民弁護士等の専門家に相談するのが望ましいでしょう。この場合、移民弁護士は、まずESTA渡航認証が拒否された理由を明確にし、申請者の個人的な背景を含む詳細情報を確認することになります。その上で、ビザ取得の可能性とビザの申請方針を判断します。

ESTA拒否の理由が判明すれば、これを補うための書類を作成することができます。よって、より適切なビザ申請ができるため、結果的にビザ取得の確率を高めることにもつながります。 移民弁護士に相談する場合は、「移民弁護士の上手な活用方法」のページも参照してください。

3)ESTAの再申請を行う

ESTA渡航認証拒否の後に、ESTAの再申請にチャレンジすることも可能ですが、認証拒否となった要因を取り除かない限り、再申請でESTA認証を得ることは難しいでしょう。

ESTA拒否の理由や原因等詳細については、大使館・領事館では答えることができないため、CBP(= U.S. Customs & Border Protection)のウェブサイトを参照します。”Find an Answer、Ask a Question”をクリックし、キーワード欄に「ESTA」とタイプすると、ESTAに関するFAQ (よくある質問) を閲覧することができます。

なお、”Ask a Question”では、技術的な問題に関する質問を取り扱い、”My Stuff”では審査状況確認など個別の質問にも対応しています。個々の質問にはCPBよりEメールでの回答が送られてきます(ただし、英語のみ)。 また、CBPの顧客相談室(1-877-227-5511)に直接連絡することもできます。

仮に、ビザ免除プログラム関連の質問で間違った解答をしてしまった場合は、個別に修正を依頼することもできます。ただし、嘘や偽の情報でESTAの再申請を行うと、今後永久に渡米できなくなるため注意が必要です。

⑥ ESTA に関するその他の注意事項

1)  ESTA 認証がされていても、アメリカへの入国が約束されているものではなく、入国の最終判断は入国地の入国審査官が行います。

2)  ESTAはビザではありません。ESTAとビザは別物です。上記での解説のとおり、ビザ無しでアメリカ入国が可能なビザ免除プログラム(VWP)を利用する場合に、ESTAが必要になります。逆に有効なビザを所持していれば、ESTAは不要です。

3)  ESTAのオンライン申請時に費用14ドルを支払いますが、円でいくら払ったかについては、画面上で確認することができません。名義人のクレジットカード会社が申請時点の為替レートと諸費用を算出し、円での決済金額が決まります。よって、円での支払い金額は、通常後にならないと判明しません。また、ESTAのオンライン申請ページを管理する米国国土安全保障省 (U.S. Department of Homeland Security、略称:DHS)も、この情報を参照することはできません。

4)  ESTA導入に伴い、航空機または船で渡航される方が従来機内などで記入し、入国時に提出していたアメリカ出入国カード(I-94W)は、2010年7月4日以降全ての空港で提出廃止が決定しました。ただし、陸路での入国時のみI-94Wの記入・提出が必要です。

5)  携帯電話からESTAのオンライン申請を行うことはできません。携帯電話からはESTAのページにはアクセスできないようになっています。よって、PCからのアクセスのみになります。

6)  突発的なスケジュールや何らかの理由で事前にESTAのオンライン申請ができなかった場合は、空港に設置されているESTA認証用のシステムを利用することができます。通常、手続きに要する時間は15分前後ですが、場合によっては最長72時間かかる場合もあり、航空機への搭乗ができずに渡航が不可能になるケースもないとは言えません。よって、事前にオンライン申請を行い、渡航認証を受けておく方が賢明でしょう。

7)  ESTAの申請手続きはご自身がオンラインで行う以外に、専門の代理店や代行業者に依頼する方法もあります。ご自身で手続きをする時間がない方や、クレジットカードの支払いに不安のある方にはお勧めの方法です。ただし、ESTA費用に加えて申請代行料がかかります。

⑦ ESTA 導入の背景

「アメリカへの渡航者を事前申請でチェックすることで、テロの脅威を未然に防ぎ、空の安全と海の安全を確保する」・・・これが、ESTA導入の背景にあります。言うまでもなく、2001年9月11日に起きた同時多発テロが導入の引き金になっています。ビザ免除プログラム(VWP)により、これまでビザ無しで短期の観光や出張が認められていた渡航者に対しても、ESTA認証という「許可制」を強いることで、テロリスト等危険分子のアメリカへの侵入を未然に防いでいます。

アメリカへの短期旅行や出張の場合、これまでは航空機に搭乗後(船舶に乗船後)にI-94W(出入国カード)にパスポート情報・滞在先・渡航目的など記入し、入国審査されていました。これが、ESTA導入以降は搭乗前の段階においても審査されるということになったのです。入国審査よりも前の段階で危険を排除できるようになったわけです。 ESTAのオンライン申請による渡航者のシステムへの登録は、「9・11委員会勧告実施法」(9・11法)により義務付けられており、米国国土安全保障省(DHS)により日本語を含む複数言語をサポートするウェブサイトが運営されています。

なお、このオンラインシステムは、テロリストや搭乗禁止(No-Fly)リスト、およびデータベースに掲載されている拒否対象者の入国に備えた、ビザ免除プログラム(VWP)参加国渡航者の確認のみを目的に設計されています。 ESTAは2008年6月に米議会で決議され、米国国土安全保障省(DHS)により8月1日から開始されました。日本では、2009年の1月12日から完全義務化されています。

⑧ ESTA に関するお問い合わせ・リンク情報

1)  ESTAに関するお問い合わせやアドバイスが必要な場合

ESTAに関する一般的な質問のみ

<お問い合わせ先> CBPカスタマーサービスセンター ・電話番号: (703) 526-4200 または 1-877-227-5511 ・ウェブサイト:https://help.cbp.gov/app/answers/list/

*ESTA拒否、またはESTA申請に関する特定の質問:

<お問い合わせ先> DHS TRIP (Traveler Redress Inquiry Program) なお、ESTA申請後の状況確認、ESTA拒否の理由や原因等詳細について、米国大使館・領事館は質問に答えることができません。

2)  ESTA関連のリンク集

ESTAオンライン申請サイト(英語): 「Welcome to the Electronic System for Travel Authorization」

ESTAオンライン申請サイト(日本語)「電子渡航認証システムへようこそ」

米国大使館ESTA(エスタ)申請公式ウェブサイト: 米国大使館公式ホームページ

ESTA電子渡航認証システムについてのよくある質問: 米国大使館公式ホームページ

ESTAに関する一般的な質問や個別の質問がある場合: CBP = U.S. Customs and Border Protection(アメリカ合衆国税関・国境警備局)、英文のみ。

ESTA認証拒否の場合のビザ申請手続きについての情報: TRAVEL.STATE.GOV(米国国務省)、英文のみ。

米国ビザインフォメーションサービス: APPLY FOR A US VISA in Japan (米国政府の公式ビザ情報サイト。米国非移民ビザおよび移民ビザに関する情報と申請方法について。日英両方。)

米国ビザ申請・ビザ免除プログラム(VWP): ESTAパスポート要件ほか、ビザ免除プログラム(VWP)の詳細について。

ESTAに関するQ&A: 「電子渡航認証に関する質問と回答」 (PDF 282KB)

ESTAに関するCBPのウェブサイトCBP.GOV/ Electronic System for Travel Authorization (英文のみ)

電子渡航認証(ESTA)に関する留意点: (PDF95K、2009年)

ESTAに関するQ&Aの検索CBP INFO Center/Find an Answer (英文のみ)

⑨ 免責事項

当ページは、ESTA(電子渡航認証システム)の概要からオンライン申請方法、各種手続きについて、日本国籍の方を対象に解説したものです。内容については細心の注意を払い記載しておりますが、法律改正等により内容が突然変更になることもございます。ESTAに関する最新情報は、ご自身で米国大使館の公式ウェブサイトのビザサービスセクションのページを必ずご確認ください。

当ホームページ運営責任者は、ESTA申請者の方が当ページをご参照のうえ申請された際の結果について、何らかの損害を被った場合でも一切の責任を負いかねますので、ご自身の責任において当ホームページの情報をご利用ください。 上記事項をご確認のうえ、当ページをご利用くださいますようお願い申し上げます。