VWP

①    ビザ免除プログラム(ビザウェイバープログラム)とは?

ビザ免除プログラムは、通称 VWP (Visa Waiver Program 「ビザ・ウェイバー・プログラム」) と呼ばれ、VWP 対象国(日本含む)の渡航者は90日以内に限りビザなしで米国に入国することができます。ただし、以下③にある VWP の利用条件を満たしている必要があります。

VWP の利用条件を満たしている場合でも、Bビザ(短期出張・観光ビザ)を申請し、VWP を利用せずにBビザでアメリカに入国することも可能です。

 

②    ビザ免除プログラムの対象国

VWP 対象国は、日本を含めた以下の37カ国となります。

つまり、日本および以下の国はアメリカのビザ免除国となりますので、これらの国の国籍を持つ渡航者は、ビザ無しでアメリカに入国することができます。

<VWP対象国>

アンドラ、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブルネイ、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガ リー、アイスランド、アイルランド、イタリア、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、モナコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェイ、ポルトガル、韓国、サンマリノ、シンガポール、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、台湾、英国

 

③    ビザ免除プログラムの利用条件

以下の利用条件すべてを満たしている必要があります。

条件 1:  ESTA(電子渡航認証システム)で事前認証されていること。

(ESTAの詳細については、「ビザなしでアメリカに入国するためには、ESTAの事前申請が必要」のページを参照。)

条件 2:  渡航目的が短期出張等商用または観光である。

<商用の場合の渡航目的の例>

・ビジネス出張

・科学・学術・教育・ビジネスほか専門分野の会議への参加

・ビジネス関連の契約交渉

・ 短期間の研修(ただし、アメリカ国内で報酬が発生しないこと、旅費等経費の払戻しは除く)

<観光・訪問の場合の渡航目的の例>

・休暇を含む観光旅行や、友人・親族を訪問

・治療等医療行為を受ける

・音楽・スポーツ等のイベントやコンテストへの参加 (ただし、報酬が発生しないこと)

・同窓会や社交及び奉仕活動など

・趣味や娯楽を目的とした短期間のクラスへの参加(ただし、学位を得るための単位取得が目的ではない)

<VWP では認められない渡航目的の例>

以下の場合はすべてビザの取得が必要になります。

・単位取得を目的とした学業

・就職・労働

・マスコミ関係等取材活動

・アメリカに永住

条件 3:  米国国土安全保障省(DHS) と協定している VWP 参加航空会社または船会社で渡航すること。また、帰りの航空・船チケットを保持していること。 (個人所有や公用の飛行機・船舶は対象外。)

条件 4:  滞在期間+6ヶ月間有効なパスポートを所持していること (=6ヶ月ルール)。

条件 5:  e-パスポート(IC旅券)を所持していること。

e-パスポートとは?

IC-Chip-Passport

2006 年3月20日以降に日本で申請されるパスポートには、すべて IC (集積回路) チップが搭載されています (パスポートの表紙に世界共通の IC チップのマークあり)。IC チップには、氏名、生年月日、国籍、旅券番号、本人の顔画像等の情報が格納されているため、チップをスキャンすることで本人確認が可能になっています。衝 撃・湿度・磁気に弱いため、取り扱いには十分注意してください。

 

④    ビザ免除プログラムが利用できない場合はビザの取得が必要

以下の方はVWPが利用できないため、ビザの取得が必要となります。

(1)逮捕歴(有罪判決の有無は無関係)や犯罪歴がある方。

(2)重い伝染病を患っている方。

(3)過去に米国への入国を拒否された、または強制送還された方。

(4)過去にVWPで入国し、オーバーステイしたことがある方。

(5)過去にビザ申請を却下されたことがある方。

(6)ESTA渡航認証が承認されていない方。

 

⑤    ビザ免除プログラム利用に関するその他の注意事項

(1)  カナダ・メキシコから陸路でアメリカに入国する場合

ビザ免除プログラムの利用は可能だが、以下に注意。

・渡米と帰国にかかる費用をまかなうための十分な資金があることを、入国審査官に証明する必要あり。

・入国地でI-94Wフォームの提出、および国境入国料金を支払う必要あり。

(2)  アメリカを通過してカナダ、メキシコ、近隣諸島に旅行する場合

VWP の条件を満たしていれば、ビザなしでアメリカを通過することが可能。ただし、以下に注意。

ESTAの渡航認証が必要。

・通過およびカナダ、メキシコ、近隣諸島での滞在を含む全期間が90日を超えければ、アメリカに再入国することができます。(この場合、ビザ免除協定会社の飛行機や船を利用する必要あり。)