先日、アーカンソーArkansasで痛々しい「珍」事件が発生!2階で寝ている子供を襲おうとしたロリコン性犯罪者pedophileが、その家のペットのブルドッグにペニスを噛みちぎられるという、なんとも衝撃的な事件。

<閲覧注意!> 内容的にショッキングで性的なコンテンツを含みます。また、ブルドッグの体内に嚙みちぎられた性器が写っている写真も掲載しています。

「痛々しい」のは、その現場を目撃した被害者やその両親のみならず、大事な部分private part を噛みちぎられた加害者もそうでしょう。男性にとっては、想像するだけで背筋が凍りspine-chillingますよね。

*元記事(英文)はこちらです。

記事の見出しheadlineは・・・

Bulldog Bites Pedophile's Penis Off as He Tried to Rape Sleeping Children

「ブルドッグ、寝ている子供をレイプしようとした小児愛者のペニスを噛みちぎる」

 

ショッキングな見出しですが、まずは語句解説から。

pedophile  正確な訳としては「小児愛者」ですが、平たく言うと「ロリコン性犯罪者」。俗に、省略して pedo という場合もあります。

(例文) Another pedophile teacher got busted again. 「ロリコン教師がまた捕まったよ。」

busted は、俗語で「arrested=逮捕される」の意

bite ~ off  「~を噛みちぎる、~をかじり取る」 (off には「離れる」「離す」という意味合いがあるため、bite では単に「噛む、かじる」ですが、bite off になると「噛みちぎる」という意味になります。)

(例文) The match was called off after Mike Tyson bit off a piece of his rival's ear. 「マイクタイソンが対戦相手の耳の一部を噛みちぎったため、試合は中止になった。」

call off = canel 「キャンセルする」)

さて、事件の詳細をみていきましょう。

この事件を起こした加害者は、52歳でアーカンソー州在住の James Randle という男。午前2時ごろ、ジェームスは3歳と6歳の女の子が寝ている1階の寝室の窓から侵入を試みました。

彼としては、すやすや寝ている子供たちしかいない寝室を想像していたはずです。(余談ですが、アメリカでは、小さい子供であっても親と一緒の部屋で寝る習慣はありません。日本のように家族皆で「川の字になって寝る」という習慣はないんですね。日本のように親子仲良く一緒に寝ること自体、アメリカでは近親相姦incest 等のネガティブなイメージを抱きやすくタブー視されています。)

しかし、実際に侵入してみると、予期していた以上のハプニングが彼を待ち受けていました。英文の記事では、以下のように表現されています。

James got more than he bargained for when family's Pitt Bull Terrier leaped to the girl's defense.

「ジェームズは、家族が飼っていたピットブルが女の子をとっさに守ろうとした際、予期していた以上の仕打ちを受けることになった。」

 

<語句解説>

bargain for 「~を当てにする、~を予期・期待する」 (上記の例文のように、more than といっしょに使われたり、否定文で使われることが多いです。)

(例文) Honestly, I didn't bargain for such an expensive present.  「こんな高価なプレゼントをもらうなんて、正直思ってませんでした。」

 

more than と一緒に使うと、「当初予期していた以上の、よくない結果や困難なことが降りかかって来た」という意味合いになることが多いです。

(例文) You expect me to clean the toilet, too? That's more than I bargained for!  「トイレ掃除までやるんですかぁ? そこまでやらされるとは思ってませんでした!」

 

leap to someone's defense/leap to the defense  「素早く~の防御をする (= quickly defend someone)、~を守る」

(例文) When her younger brother was being bullied, she leaped to his defense.  「姉は、弟が苛められているのを見ると、すぐさま助けに入った。」

 

Pitt Bull Terrier  「ピット・ブル・テリア」 (アメリカで改良された闘犬用の犬。通称はピットブル。噛む力が強く、攻撃的な性格で、人間を死亡させることもあるため、複数の国で輸入や飼育が禁止されている。)

「予期していた以上の仕打ち(more than he bargained for)」とは、何だったのでしょう?

それは・・・

The dog severed the rapist's genitals clean off and swallowed his penis and testicles. 

「ピットブルは、強姦魔の性器をすっぱり切断し、ペニスと睾丸を飲み込んだ。」

 

<語句解説>

sever 「切断する、分断する、(関係などを)断ち切る」  発音は、[sévər]。”severe” [sivíər] (「厳しい、重度の」の意)と綴りが似ているが、まったく異なる単語なので注意。

(例文) The severed heads of nine victims were found in the coolers in the suspect's apartment.  「犠牲者9人の切断された頭部が容疑者のアパートでクーラーボックスに詰め込まれた状態で発見された。」

 

genital 「生殖器、性器」(人間だけでなく動物にも使用可)

⇒ 会話では婉曲表現として、”private part ” (プライベートな部分、つまり「大事な部分(陰部)」の意)という言い方をお奨めします。

(例文) He was always looking at his private parts. 「彼はいつも自分の陰部をながめていた。」

 

ちなみに、こちらは参考程度に・・・・

・・・ penis の発音は、[píːnis] なので、「ペニス」ではなく「ピーニス」になります。ペニス・・だと、ちょっといやらしい響きがあるかもですが、ピーニスならちょっとだけ「平和(ピース)?」な響きでしょうか?笑

clean off 「(汚れなどを)拭き取る、落とす」

(例文) I cleaned the mud off my shoes. 「わたしは靴の泥を拭き取ってきれいにした。」

 

testicle  「睾丸」 もちろん2つあるので(笑)、使うときは通常複数形 testicles になります。

<注意: “balls” とう俗語もありますが、卑語なので公共の場で使うのは避けた方がよいでしょう。>

(例文) Brazilian Testicle Mascot “Mr. Balls” Promotes Cancer Awareness 「(精巣)癌に対する意識を高めるために作られたブラジルの睾丸マスコット “Mr. Balls”」

 

・・・しかし、これはちょっと、やり過ぎ too much感が漂ってますね~ 笑

ブルドッグにあそこを食いちぎられたジェームス。事態にすぐ気づいて警察を呼んだこの家の父親によると、犯人はあまりのも痛さに逃げることさえしなかったThe attacker was in so much pain that he didn't attempt to make an escape.、と話しているとのこと。

その後、ジェームスは病院に運ばれ処置を受けるものの、病院側は食いちぎられたペニスと睾丸をブルドックの胃袋から回収することはできなかったと説明している。大量出血し、明らかに激痛を伴っていたものの、一命は取り止めた模様While he lost a lot of blood and was clearly in a lot of pain, he would survive.

そして、ジェームズを治療した病院側の次のコメントがめちゃ的を得て to the point いますね。ジェームスの哀れな末路pathetic endを上手に表現しています。

Although his injuries were no-longer life-threatening, they were certainly life-altering.

「命に関わる怪我にはならなかったが、『間違いなく人生を変える』出来事にはなったね」

 

このコメントの何がおもしろいかといえば、ジェームスにとってこの大怪我は “life-threatening” ではなかったが、”life-altering” であったとし、同じ “life-” で始まる形容詞を対照的に用いて、この事件のオチを語っているところ。

life-threatening は「生命を脅かす、命に関わる」という意味なので、重病や大事故などネガティブな物事を表現するときに用いられる言葉。

一方、life-altering (”life-changing“とも言う)は、「人生を変えるような、人生を左右する」という意味で、ポジティブ、ネガティブ双方の事象について使われます。

次の例文をみてみましょう。

Cancer is definitely a life-threatening disease. 「癌は、間違いなく命を脅かす病気だ。」

This workshop that I attended yesterday was indeed a life-changing event! 「昨日参加したこのワークショップは、まさに人生を変える出来事になりました!」

 

一方、被害者側の家族は、子供たちを助けてくれたブルドッグに対してとても感謝しているとのこと。母親は次のようにコメントしています。

He's our hero. He'll be eating steak for a week now.

「彼は私たちのヒーローよ。これから1週間はステーキを食べさせるつもり。」

 

アメリカはペット大国ですが、特に犬については、”man's best friend“(「人間の最良の友」)と言われているだけあり、大人気のペット。

それにしても、どんなステーキを食べさせるのでしょうか?日本で言うと、和牛や松坂牛のような最上級の肉を食べさせるのかな?? でも、食いちぎられたペニスと睾丸はまだ犬のお腹の中。犬のお腹をレントゲン撮影した下の写真を見ても分かりますね。

このままの状態でステーキを食べさせるのでしょうか? まだ、お腹一杯fullだと思うんですが・・・

強姦魔の性器がまだ犬のお腹から回収されてない状況についてきかれた家族は、次のように答えています。

There's no rush; he won't need them now.

「慌てる必要はない。彼には、まだ必要ないでしょ。」

・・・と、きっぱり。

<語句解説>

no rush 「慌てる必要はない、急がなくても良い」という意味で、日常会話でも良く使われます。(この場合の rush は名詞で、「急ぐ必要性」という意味。)

(例文1)What's the rush? 「何を慌てているんですか?」

(例文2)No rush. Take your time. 「急がなくていいから。ゆっくり時間をかけていいよ。」

 

余談ですが、”he won’t need them now.” で “them” と複数形になっているのは(つまり、it ではない)、”genitals”(「性器」の複数形)のことで、さらにはペニスと睾丸の双方を指しているからですね。

今回の事件、発生した時刻が夜の2時ということもあって、強姦魔ジェームスの絶叫screamingで目を覚ました、という近所の住人が複数いたようです。彼らは、そのときの様子を次のように生々しく語っています。

I think it woke everyone in the neighborhood up.

「近所の人全員、目を覚ましたと思うよ。」

I've never heard anything like it.

「あんな叫び声、きいたことがない。」

Blood-curdling screams that sounded like something from a horror movie.

「身の毛がよだつような叫び声は、ホラー映画そのものだった。」


It must have lasted 20 minutes.

「(叫び声は)20分は続いたはず。」

When I heard what happened I thought, no wonder! Then I thought, good, Good doggy.

「何が起こったのかきいたときは、『たしかに!』と思った。それで、『でかしたぞ、ワンちゃん』って思った。」

 

<語句解説>

bloodcurdling 「身の毛のよだつような、ぞっとする、背筋が凍りつくような」

(例文)She heard bloodcurdling screams from people who witnessed it. 「彼女は、それを目撃した人々から身の毛のよだつような悲鳴を聞いた。」

 

must have [動詞の過去分詞形] 「~したに違いない」 (must haveの省略形= must've

(例文)She's not here yet? She must've overslept again. 「彼女、まだ来てないの? また寝過ごしたんだろうね。」

 

no wonder ~「どおりで~のわけだ、~も不思議ではない」  このあとに、「主語」+「動詞」の文章が続くことも多いです。

(例文)She's been in the States for 10 years! No wonder she speaks good English. 「彼女はアメリカに10年も居るんだね!どおりで、英語を話すのが上手なわけだ。」

 

アメリカの性犯罪も本当に深刻な状況ですね。日本の状況と大きく違うのは、アメリカでは、日本でよくあるような下着泥棒 underwear theft 電車内での痴漢molestation on a trainなどの犯罪はあまりきいたことがありません。

実際に私が住んでいる近所でも以前、性犯罪事件がありました。二軒となりに住む20代の白人男性が、12歳の少女と「セクスティングsexting」していたとして逮捕。保釈金bondは10万ドル。(この事件の英文記事はこちら。)

“sexting”とは、ここ数年で聞かれるようになった新しい言葉ですが、「sex + texting(テキストメッセージをすること)」のように2つの言葉が合体してできた単語(名詞形)です。卑猥なメッセージや画像を携帯電話で送信する行為を指します。

また、事件の取材で地元の記者が、我が家まで直接インタビューしにやって来ました。記事にもあるとおり、私の妻が “I was very shocked.” “I can’t believe it.”と答えていたようです。私もこの男と何度か挨拶を交わしたことがあったのですが、小さい娘も連れていたし、最初は子煩悩なパパに見えたので、本当にショックでしたね・・・

最近ではハリウッドの大物映画プロデューサーfilm producerであるハービー・ワインスティーンHarvey Weinsteinのセクハラ疑惑が全米で物議をかもしています。

多数のアカデミー賞受賞作を世に送り出したとされる大物プロデューサーなんですが、性行為の強要を含む、多数のセクハラ行為を繰り返していた疑いがもたれています。これまでにも、63名もの女優が性的被害に遭ったと名乗りを挙げています。Sixty-three women and counting have stepped forward with allegations about his sexual misconduct.

自らの知名度を利用した悪質な行為ということで、いろいろなところからバッシングされてますね。また、(真偽は未確認ですが)別のハリウッド大物男優の名前も何人か挙がっていて(例:Dustin Hoffman、George Takei等)、同じような被害を受けたとする主張allegationsもあったり、これら一連の事件は本当に闇が深そうです。

日本でも、枕営業をするsleep around to get business deals or favorsグラビアアイドルや女優さんもいるんじゃないか?と言われているようですが、どちらも根底にある構図は同じような気がします。

今回のワインスティーンの件をはじめハリウッドにまつわる性的スキャンダルについて、とある米人女性による SNS への投稿が目に留まったので、最後に紹介しておきます。

Hollywood as a whole is a cesspool of filth. Morally bankrupt repulsion.

「ハリウッドは総じて汚水槽のようなもの。道徳的に破綻した嫌な奴等。」

 

<語句解説>

as a whole (=generally, in general) 「概して、一般的に」

cesspool 「汚水だめ、汚水槽」

filth 「汚物、ごみ」

morally 「道徳的に」

bankrupt 「破綻した、破産した」

repulsion「嫌悪感」