アメリカ在住ビジネスマンが持つべき「三種の神器」の1つである「英語力(English proficiency)」。

アメリカで仕事をするのに「英語力」がないと務まらない、というのは当たり前。よって、アメリカに駐在するビジネスマンは最初から英語ができて当然(taken for granted)、そもそも英語ができるから駐在員(expat)に選ばれるんでしょ?

・・・などと思いがちではないでしょうか?

しかし、現状はどうでしょうか?

会社によっては、英語教育をしている時間的・資金的余裕などなかったり人材(manpower)が不足していたりするため、「とにかく行って来い!」といきなり海外駐在の辞令(order)が突きつけられ・・・なんていうケースも珍しくないと思います。

「なぜ、俺が???」

英語に苦手意識があるビジネスマンにとっては、この辞令、まさに「赤紙」みたいものではないでしょうか?

でも、悲観的(pessimistic)になるのは早すぎます!あなたにとって、このピンチはチャンスになる可能性大です!そう、ピンチをチャンスに変えるのです(turn a crisis into an opportunity)

では、どうやって?
そもそも英語が嫌いなのに??

 

・・・はい、その手順(steps)をこれから順を追って説明しますね。

全部で7つのステップがありますが、1の「フォニックスでネイティブ並みの発音を習得」と、2の「やり直し英文法」は同時並行に進めても問題ありません。

さて、まず最初に英語の苦手意識から取り払いましょう!

で、何を最初にするかと言うと・・・
英語の発音から取り組みましょう!

 

1. フォニックスでネイティブ並みの発音を習得

「なぜ、発音?」

英語発音の上達は、英語のコミュニケーションの質を高めるだけではなく、英語学習への意欲をも高める効果があるためです。

私自身、英語に初めて触れた13歳の時、最初に覚えたのが英語の発音でした。単語の綴りや文法を学習する前に、正しい英語の発音を覚えたのです。ネイティブに近い発音を最初に身につけたことで、英語を積極的に使いたいと思うようになり、実際に使ってみて相手に通じることで自分の英語に自信がつき、その他の英語スキル(語彙・文法・読み書きなど)も進んで学習するようになりました。

発音をマスターすることで他のスキル習得への相乗効果が高まる、ということに気づいたのです。

では、具体的にどうやって英語の発音をマスターするかというと、「フォニックス」と呼ばれる手法を使って、日本語訛りの英語を、よりネイティブに近い発音に変える訓練をしていきます。

英語の発音をマスターすれば、そのマスターした発音を実際の会話で試してみたいという欲求にもつながり、実際にしゃべってみて言っていることが相手に通じた!という喜びとともに、英語への自信が加速的に高まっていきます。また、英語への興味も同時に深まっていき、英語への苦手意識は自然に消えていくでしょう。

フォニックスについての詳細は、こちらをご覧ください。

2.やり直し英文法

 

 

 

 

 

 

 

「え!文法ですかぁ?」

・・・はい、文法嫌いな人は少なくないと思います。しかし、物心付く前に英語環境に溶け込んでいなければ、文法を理解せずして、英語力をつけることはできません。

残念ですが・・

 

英語に限らず、大人になってから外国語を学ぶなら、文法の理解は避けて通ることはできません。

英会話の習得、特にビジネス英語の場合にはなおさらですが、仕事上のミスコミュニケーションは致命傷になるため文法の正しい理解は不可欠です。

また、基礎がわかっていなければ次に進むことができず、英語スキルもそこで止まってしまいます。(* 逆に、1の発音の上達には、文法の知識はほとんど必要ありません。なので、英語の発音は文法の理解以前にマスターできるスキルなのです。)

テニスで、いきなりサーブやスマッシュはできるようになりませんよね?
まずは、グリップの握り方やラケットの振り方から入るのと同じです。

文法が嫌いでも、大丈夫です。いまから無意味な受験英語をおさらいするわけではないので。このサイトでは、実用的な内容を分かりやすく丁寧に解説していきます。

理解したことは、必ず実際に使う会話の中でも生きてきます。

ひとつずつステップアップしていけば、英語の基礎力は確実に身についていくことでしょう!

 

3.ビジネス英会話・基礎編

 

 

 

 

いよいよビジネス英会話です。最初は簡単な挨拶から練習し、会話のレベルを少しずつアップさせていきます。

実際にアメリカのオフィスで使われている会話例を紹介していきますので、そのまま現場で使うこともできます。

また、具体的にどのように練習するべきかについてもじっくり解説していきます。

 

 

4.前置詞フレーズで表現力UP

 

 

 

 

 

 

 

 

英会話力をつけるために、基礎的なボキャブラリーを習得する必要があるのは言うまでもありませんが、実際に現場で話されている会話では、前置詞が絡んだフレーズを習得することが理解力を高める上でのキーになります。

たとえば、get という基本動詞の意味は知っていても、get とともに使われる前置詞によって、意味がぜんぜん変わってくるからことがあるからです。

– get at
– get away
– get off
– get over
– get up

ここで、これらを「ほのめかす(get at)」「逃げる(get away)」「降りる(get off)」・・・と別々に覚えてったのでは、覚え方としては実はとても非効率なやり方です。

まずは、前置詞や副詞のほうにイディオムの意味を決定付けるヒントが隠されているということを分かったうえで、前置詞・副詞の意味を最初におさえておきます。

そのうえで、前置詞・副詞を中心にイディオムを覚えるようにします。そのほうが、覚えやすく記憶に残りやすいです。

– come off
– cut off
– go off
– get off
– take off

offには、「離れる」という意味があるので、ペアになっている動詞は異なっていても、すべての前置詞フレーズに「離れる」という概念が含まれています。そこを理解した上で、「とれる(come off)」「切り離す(cut off)」「(アラームが)鳴る(go off)」「降りる(get off)」「離陸する(take off)」・・・と覚えていった方が、イメージしやすいですし効率的です。

 

5.アメリカンスラング

 

 

 

 

 

 

 

 

ビジネス英語でもスラングはよく使われます。

先日、取引先と発注された商品についてメールでやり取りをしていた際、お客さんの指定してきた商品番号に間違いがあり、指摘したところ、

“My bad.”

・・・という返信が返ってきました。

これは、日本語だと「すまん」や「ごめんね」などに相当する、インフォーマルな謝り方(スラング)です。”I’m sorry.” と同様、自分のちょっとした(重大ではない)ミスについてお詫びする時に使われます。

この表現を事前に知らなくて、いきなり言われたら、「何だろう?」と思うかもしれませんね。

学校では絶対に教えられていないようなスラング表現が他にもたくさんありますが、ここではそんなアメリカンスラングを紹介していきます。

 

6.英会話交渉術

 

 

 

 

 

英語の基礎もついてきて、簡単な会話にも慣れてきたら、英語による交渉場面にも遭遇する機会が出てくるでしょう。

ここでは、英語による交渉プロセスを予め理解した上で、交渉のための準備を行い実際の交渉に備える、といった手順を解説してきます。

さらに、より実践的な交渉術として心理効果を応用した戦略的交渉術も紹介していきます。

 

 

7.シャドーイングで会話力パワーアップ

シャドーイング(shadowing)とは、英語の音声の後について、そのままほぼ同時にリピートするスピーキングの訓練方法です。元々は同時通訳者のトレーニング方法として知られていました。英語を聴きながら、影のように後を追いかけてリピートすることから、そう呼ばれています。

シャドーイングの練習方法としての一番の利点は、まず、一人でも練習できるという点です。

また、この練習を重ねることで会話のスピードにも徐々になれていくため、同時に英語を聞き取る力もアップします。

初心者にとってはハードルが高い練習方法なので、ある程度基礎会話力がついてから導入すべき練習方法になります。

 

 

 

以上が、ビジネス英語を一通りマスターするための7つのステップになります。

それでは、早速1つ目のステップである「フォニックスでネイティブ並みの発音を習得」に入っていきましょう!