Q: 英語はどうしたら聴き取れるようになりますか?効果のある学習方法を教えてください。

英語が「聴き取れない」、自分の言っていることが相手に「通じない」・・・

会話は発音することから始まりますが、その発音にきつい訛りがあったり、あやふやだったりすると、相手から聞き返されたりします。それがお互いにストレスになり、会話すること自体がだんだん嫌になってきてしまう。すると、英会話を練習するのも億劫になってくる・・・などの悪循環に陥ってしまうのです。このような状態で英語を好きになることなど到底ありえません。

一方、英語の発音が上手になると、ネイティブから褒められることもあったりします。「通じた!」「嬉しい~」など自信が付いてくるわけです。そうなると、英語嫌いが徐々に薄れてくるはずです。

では、どうしたら英語の発音が上手になるのか?その答えが、フォニックス (phonics)です。

フォニックスとは?:

もともとフォニックスは、アメリカの子供たちに英語の読み方を教える方法として知られていました。綴りと発音の関係が規則的に理解できるため、この規則性を知っていると、知らない単語でも正しい発音で読めるようになります。英語を第二外国語として学ぶ場合は、英語の発音矯正法としてこのフォニックスを活用することができます。

フォニックスでは、アルファベットの読みを「A(エー)」「B(ビー)」「C(シー)」のようにアルファベットの名称ではなく、「A(ェア)[æ]」「B(ブ)[b]」「C(ク)[k]」のように「フォニックス読み」で発音します。

この「フォニックス読み」を身に付けることで、これまで日本語訛りだった発音が劇的に改善し、ネイティブ並みの発音に生まれ変わります。

さらに、英語発音の上達は、英語のコミュニケーションの質を高めるだけではなく、英語学習への意欲を高める効果もあるのです。

私自身、英語に初めて触れた13歳の時、最初に覚えたのが英語の発音でした。アルファベット、単語、文法を学習する前に、正しい英語の発音を覚えたのです。ネイティブに近い発音を身につけたことで、英語を話すことが好きになり、自信がつき、その他の英語スキル(語彙・文法・読み書きなど)も積極的に学習するようになりました。発音をマスターすることで、他のスキル習得への意欲が高まるという相乗効果も見逃せません。「英語の発音が上手な人に、英語ができない人はいない」と言われる所以がここにあります。

*フォニックスの具体的な習得方法については、「フォニックスでネイティブ並みの発音を習得」を参照してください。

フォニックスを一通り理解できたら、あとはひたすら音読の練習を繰り返します。英会話は黙読を中心とした勉強ではなく、筋トレのようなトレーニングであると捉えることが大事です。実際に声に出して、定期的に繰り返し練習することが発音上達への近道になります。